【保育士必見】今すぐ使える! 保育だより作成のコツ!
- 2016-2-9
- 保育士のお悩み解決
子どもたちの日々の様子を伝える保育だより。
保護者が楽しみに読んでくれているのはわかっていても、いざ担当が回ってくると頭を抱えてしまう方もいるのではないでしょうか。
「最初の一行からもう、言葉が浮かばない・・」
「どんな話題を選べばいいのかわからない」
「見やすいレイアウトってどうすればいいの?」
保育メモや過去の保育だよりを広げ、苦戦している保育士さんは多いはず。
そこで今回はそんな皆さんのために、読みやすくて楽しい保育だより作成のコツをお届けしましょう。
保護者に喜ばれる素敵なおたよりが作れること間違いなし! ですよ。
レイアウトはおたよりの要
保育だよりのような、1枚の紙にいろいろな情報が盛り込まれた紙面づくりで、最も大切なのはレイアウト。
バッと見たときの印象、読みやすさ、とくに伝えたいことのアピールなどは、レイアウトで決まります。どんなに内容が面白くても、レイアウトがしっかり考えられていないと読み飛ばされてしまう危険も。
そこで、まずはレイアウトのポイントを順を追って見ていきましょう。
①盛り込みたい内容を箇条書きであげていく
今月あった行事、日常の様子を伝えるならそのテーマ、お知らせや誕生日のような毎月掲載しているものなど、盛り込みたい内容を書き出していきます。ここではとにかく思いついた項目はすべてあげておくのがポイント。
②伝えたい順に優先順位をつける
重要度の高いものから順位をつけていきます。メインにくる記事を1つか2つ決めることで紙面にメリハリが。あまり詰め込みすぎないよう、過去の保育だよりを参考に、何項目まで採用するか決めましょう。
③ ラフなレイアウトを考える
②で選んだ項目を、紙面に配置していきます。メインの記事はトップに大きく、その他は重要度に応じてスペースをとります。大まかに線で区切って配置するだけで、出来上がりのイメージが湧いてくるはず。イラストを入れるスペースも忘れずに。
④文章を書く
いよいよ本文を考えます。レイアウトでとったスペースに合わせて、文字の大きさ、だいたいの文字量を決め、下書きを行います。手書きのおたよりでも、下書きはパソコンを使うと、校正や手直しがしやすく便利。
⑤おたよりの原稿をつくる
文章ができたら、レイアウトに従い、実際の用紙に書いていきます。まずは鉛筆で書き、スペースにきちんとおさまるように微調整を。スペースが余ったときは無理に内容を水増しせず、マークやイラストを入れるのがおすすめ。
⑥全体を見直す
書きあがったら、全体のバランスをチェック。伝えたい記事がきちんとアピールしているか、散漫な印象になっていないか、読みやすい文字の大きさか、文字とイラストのバランスはどうか、など、読み手の視線で眺めてみます。ここで一度、他の人にチェックしてもらうと良いでしょう。
以上、レイアウトの流れとコツがつかめたでしょうか。
それではいよいよ、多くの人が最も苦手とする、おたよりの文章を書くポイントを伝授いたしましょう。
こう書けば読みやすく伝わる内容に
悩みのタネの文章も、コツをおさえれば、意外なほどスムーズに書けるもの。
以下のポイントを心がけながら、まずは恐れずに書いてみましょう。
●季節の挨拶は、堅苦しくならないように
書き出しはやはり、季節感のある言葉で目を引きたいもの。ただし時候の挨拶といっても「梅花のみぎり、皆様におかれましては・・」のような堅苦しい言い回しはNG。
「先日の初雪で園庭では子どもたちの歓声がにぎやかです」など、園での季節の出来事をプラスしてもよいですね。
●行事はなるべく具体的なエピソードをまじえて
運動会や遠足などのイベントは目玉記事のひとつ。コツとしては、具体的なデータやエピソードを盛り込むこと。
「玉入れでは○組さんが42個の新記録で優勝!」「遠足のこどもアスレチック、15分コースを一人で3往復した子も!」のように、数字を入れてエピソードを語ると、興味をもって読まれる記事に。
●園の様子は些細なことでもOK
とくに行事のない月、何か面白い話題はないか・・・と悩んでしまいますね。
でも大丈夫、特別なことでなくてもいいのです。日々の何気ないシーンで、子どもたちの成長を感じられた瞬間を探してみて。実は保護者が知りたいのはそんな日常の光景。
そのためにも、普段から気づいたことをメモにとっておくと役に立ちます。
●「保育士から」には、とくに保護者に伝えたいことを
保育士からのコーナーがあれば、保護者へのメッセージ欄として活用しても。
行事に向けて一生懸命練習している姿を伝えつつ、家庭で取り組んでほしいことを書いたり、お迎えを待つ子どもたちの様子とともに、時間に遅れないようお願いしたりなど、園の様子を通して、とくに保護者に伝えたいことを書くと良いでしょう。
●情報が偏らないように気をつけて
話題やエピソードが、一部のクラスや特定の子どもに偏らないよう配慮すること。どうしても担任のクラスの話題が多くなりがちなので、要チェックです。
また、お誕生日や特別なお知らせ以外は、子どもの名前は出さないほうが無難。
●見出しを考えると中身もついてくる
まず最初に全部の見出しを考えてしまうのもいい方法です。
レイアウトのラフに、見出し文だけ書き入れてみましょう。出来上がりのイメージが見えると、そこにぴったりはまる内容が自然と浮かんでくるもの。「とにかく書くことが思いつかない」という方は、試してみてください。
いかがでしたか。
保育だよりは、園と保護者をつないできた大切なツール。毎月発行するのは大変ですが、保護者は園や子どもたちの様子をいながらにして知ることができる保育だよりを、とても楽しみにしています。
ぜひこの記事を参考にして、子どもたちの元気な姿が見えてくるような、楽しいおたよりを作成してみてくださいね。