保育士と保護者の良好な関係作りに大切なポイントとは
- 2015-11-6
- 保育士のお悩み解決
モンスターペアレントはあらゆる「先生」の悩みの1つです。
保育士の中にも保護者との関係が上手くいかず、頭を抱えている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、保育士の対応次第で保護者を上手にコントロールできるって知っていましたか?
今回は保護者との良好な関係構築のために押さえておきたいポイントをご紹介いたします。
礼儀は保護者の心を和らげる
保護者・保育士間に限らず、第一印象は人との関係を決定づける要素の1つです。まずは第一印象をより良くするために努力を欠かさないようにしましょう。
外見・態度・表情・口調などで第一印象が決まるものですから、この4つのポイントを押さえておくことが大切です。
また、何気ない「ありがとう」が保護者の警戒心を解くことがあります。育児に気を張っている保護者を和ませるように、「毎日送り迎えありがとうございます」などと言うだけで、心の距離はぐっと縮まるでしょう。
1対1の関係
一括りに「保護者たち」と良好な関係を作ろうとすると、困難を極めます。保育士と保護者、1対1の関係を作るほうが容易です。
まとまってお話をするのではなく、1人1人と毎日少しずつ会話を交わしましょう。保育士自身が率先して保護者とのコミュニケーションを図るようにすると、相手も心を開いてくれます。
会話の内容は相手の優越感をくすぐるものがベスト。「どうすれば○○ちゃんのように良い子に育つんですか?」 などの質問は保護者にとっても気分が良いものです。
報告の方法には要注意
保育士としての業務を全うするならば、子どもが起こした問題行動や保護者への要望なども伝えなければなりません。しかし、伝え方を間違えると相手の機嫌を損ねる可能性があります。
連絡帳に子どもの問題行動を伝えるとトラブルの元。文章だと感情や雰囲気が伝わりづらいため、ちょっとした注意も過剰に伝わってしまい、保護者から「敵」だと認識されてしまいます。
子どもの事で問題があれば、口頭で伝えるようにしましょう。言いにくいことがある場合は、まず本題に入る前に穏やかな世間話を前置きに話し始めるのが常套手段です。
保護者が笑顔になるような話から会話をスタートさせましょう。
また、保護者への要望を伝える場面では言葉を慎重に選ぶ必要があります。
「○○してください」は比較的強い口調だと考えられていて、相手との関係を悪化させる一言です。
「○○していただけると有難いのですが……」と丁寧に伝えるのが良いでしょう。]
そして保護者が知りたい情報もしっかりと伝えることをお忘れなく。 保護者が知りたいのは園内での子どもの様子です。
「お行儀よくご飯を食べていた」「お外で元気に遊んでいた」「○○君におもちゃを貸してあげていた」など、何気なく、それでいて微笑ましいエピソードを伝えて下さい。
保護者を味方につけることで、保育士としての業務は随分楽になります。
保護者との良好な関係作りも保育士の大切な仕事の一環なのではないでしょうか。