保育に役立つ!年齢に合わせた絵本の選び方
- 2016-10-28
- 保育士のお悩み解決
保育現場では欠かせない“絵本”。みなさんも小さな頃に読んで、思い出がいっぱいつまった一冊があるのではないでしょうか?
保育士として働いていると、子どもたちに絵本を読む場面がたくさんあり、それぞれの年齢にあった絵本を選ぶスキルが求められます。ポイントを押さえて、明日からの絵本選びに役立ててくださいね。
0歳児
生まれて間もない赤ちゃんは視界がぼんやりとしていますが、生後3ヶ月頃から色認識ができるようになります。さらに座位がとれるようになる、6~7か月頃から絵本を楽しめるようになってきます。
0歳児さんの絵本を選ぶポイントは、形や色がはっきりしたものを選ぶことです。視覚を刺激する色彩の絵本は子どもたちの興味をぐっと引くでしょう。
また、この時期は大好きな大人にあやされたり、声をかけられることを何よりも喜ぶので、絵本を通しての対話やコミュニケーションをとれるものも良いでしょう。触って楽しめる触覚を刺激する仕掛けがある絵本も喜びます。
・選ぶポイント
ページ数:5ページ程度
内容:1ページにつき単語1~2つ
・絵本の例
1~2歳児
0歳児の頃から絵本を大人に読んでもらう体験を積み重ねておくと、人の声に耳を傾ける習慣が自然とつきます。そうすることで、この時期からの絵本との関わりをさらに楽しむことができます。
1歳になると、簡単なストーリーを理解できるようになってくるので、選べる絵本の幅がかなり広がります。ページ数の少ない絵本をたくさん読んであげましょう。何でもマネをしたがる時期なので、同じ言葉を繰り返す絵本などは特に大好きです。保育者が読む絵本の言葉を自然と真似して口にするようになり、どんどん絵本の世界に引き込まれていきます。また、展開が予想しやすいものや、音の響きがおもしろい絵本にも興味を示します。
・選ぶポイント
ページ数:5~10ページ程度
内容:1ページにつき1~2行
・絵本の例
3~4歳児
この辺りから赤ちゃんっぽさが抜け、それぞれに著しい発達を遂げていきます。日頃から、「なぜ?」「どうして?」と様々なものに興味をもつようになり、思わず大人が驚いてしまうようなことが話せるようになる多感な時期です。長いお話も楽しめるようになるので、ストーリーの内容をみて絵本を選ぶことができます。言葉の意味を正しく理解して会話できるようになってくるこの時期だからこそ、ことば遊びを楽しむ絵本なども読んであげたいですね。昔から愛されている歴史ある絵本など、素敵な作品にたくさん触れさせてあげてください。
・選ぶポイント
ページ数:15ページ程度
内容:1ページにつき3~5行
・絵本の例
5歳児
物事に対する理解力がぐっと高まる5歳児さんは、思いやりや想像力を育むようなテーマ性のある絵本がぴったりです。読んだ後に「みんなはどう思う?」「こんな時どうすれば良かったかな?」という問いかけをして、絵本との関わりを深めることもできますね。また、ダジャレやユーモアがあり、ププっと笑えるようなものも楽しめるようになります。
・選ぶポイント
ページ数:20ページ~
内容:1ページにつき6行~
・絵本の例
まとめ
世の中に素敵な絵本はたくさんあふれています。しかし、同じものを繰り返し読んだらいけないわけではありません。むしろ繰り返し読むことで、子どもたちが安心して絵本を楽しむことができることもあります。子どもたちの笑顔を想像しながら、絵本を選ぶ時間も楽しんでくださいね。