主任保育士とは?どんな人なの? │役割・内容・給与・悩み・求人・キャリアアップを紹介♪
- 2021-1-27
- まとめ記事
主任保育士がいなければ保育園運営は回らない!
それくらい主任保育士は保育園にとって重要な役職で、保育士にとっては憧れの存在でもあります。また、これからの保育士のキャリアを考える上で『主任保育士』は絶対に避けては通れません。
この記事では主任保育士を目指す上で知っておきたい『役割』『仕事内容』『給与』『キャリアアップの方法』『求人』について紹介していきます!!
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主任保育士の役割とは
多くの主任保育士は、担任などを持たず、園内をフリーで業務を行います。主任保育士は園長のサポート役でもあり、現場保育士の統括でもある立場です。一般企業で言うと「管理職」の役割であり、保育園の円滑な運営のために、非常に大切なポジションの一つです。
2003年度から認可保育園に主任保育士を配置するための国家予算が組まれており、現在では、ほぼすべての保育園で主任保育士の役職が確保されています。
園長のサポート
円滑な保育園の運営するために、園長をサポートすることは主任保育士にとってとても大切な業務です。保育現場の責任者として、現場の様子・状況を園長に報告したり、協議・会議を設けたりなど、保育や運営をより良くするためにサポートします。
場合によっては、園長の代理として行政・地域とのやりとり、保護者とのやりとりなどをする場合もあり、園のことはもちろん、子どもや、その家庭の状況についても把握しておかなければなりません。
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現場の責任者
保育現場の統括である主任保育士は、担任などを持たないことが多く、フリーに動いて現場をまとめます。
現場の様子を常に把握し、保育士の人数が足りていたとしても、子供の様子によってはサポートで保育に入ることもありますし、保育士の人数を調整するために保育に入ることもあります。現場の責任者として、保育士と園長とのパイプ役をすることも多く、双方の意見を聞きスムーズに業務が遂行できるようにします。
保育士のアドバイザー
保育現場の責任者でもあり、アドバイザーでもある主任保育士。悩んでいる保育士にアドバイス・指導をしたり、また新人保育士の教育にあたったりします。スムーズな保育には良好な人間関係は必要不可欠なので、時には、プライベートな話を聞いたり、保育士同士の話し合いの場を設けたりなど、保育士のケアをする大切な立場でもあります。
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主任保育士の仕事内容
責任の重い立場にある主任保育士の仕事は多岐にわたります
◎イベントの企画・運営
◎保育計画や指導案の作成・チェック
◎園長の代理業務
◎未就園児の対応
その他にもたくさん
主任保育士は幅広い業務を遂行しなければなりません。
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主任保育士の給料・待遇
一般的に主任保育士の月収は一般の保育士よりも高く、多くは主任保育士手当として
3~5万円に支給されることが多いです。この手当の額について規定はなく、園が独自で決めています。ただし、主任保育士は体力的にも、精神的にも大変プレッシャーのかかる立ち位置です。給料と労働が見合っているかは非常に難しい問題です。
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主任保育士の悩み
現場の責任者であり、園長のサポート役でもある主任保育士。その重責ならではの悩みもあるんです。
板挟み
保育園の『中間管理職』である主任保育士は、園長と現場保育士の架け橋となります。
園長の思いを現場に伝えたり、現場の意見を園長に伝えたりする中でどうしても、双方が同じ意見というわけではなく、園長と現場の板挟みになることもあります。その中で、どのように意見の折り合いをつけるのか、またその中にどう自分の意見を取り入れるかなどの、中間管理職として肩身が狭く感じたり、立ち位置や振る舞いに悩んでしまったりします。
現場の保育士をまとめるのが大変
保育園は様々な年代の人が働いており、その保育士たちをまとめるのが大変という悩みもあります。考え方や性格・保育観などは十人十色です。その保育士たちを一つに取りまとめるのは、なかなか大変です。また、主任保育士の立場で、自分より年上の指導に当たらなければならないこともあり、やはり年長者に対して意見や指導するのは気疲れもします。
主任保育士は、常に園内の人間関係に気を配らなければなりませんので、心労が絶えません。
新人指導が難しい
主任保育士が新人保育士の指導をすることがよくあります。ですが、新人保育士のほとんどは学校を卒業したばかりの20代前半の人が多く、主任保育士を30,40代と仮定すると、自然とジェネレーションギャップが生じるのは間違いありません。そのギャップから、なかなか思っていることが伝わらないことも多く、さらには、強めの口調で指導をすると数ヶ月で退職なんてことも…
多くの主任保育士が新人保育士の指導で頭を抱えています。
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業務量が多く、プライベートとのバランスが悪い
主任保育士になると、子どもと接する機会が減り、一般保育士のときにはなかった業務が増えます。もともと業務量が多いと言われる保育士ですが、「主任保育士になったら余計に業務量が増えた」と言う声が多く聞こえます。『残業』『持ち帰り仕事』により、プライベートの時間が削られ、ストレスも溜まります。
責任が重い
園長不在時には、代理で保護者対応や行政対応などをする場合もあります。
万一の際には、園長代理としてトラブルを対処したり、大きな決断を下したり、責任を負ったりなどの大きな役目を担います。毎日何かが起きる保育園だからこそ、精神的にも疲れてしまいます。
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主任保育士のやりがい
メリット・デメリット
主任保育士になるメリットは下記が挙げられます。
●主任手当による給与が増える
●保護者や地域との結びつきが強くなり人脈が広がる
●園の運営に携わるので、より保育士にやりがいが感じられる
●保育士や保護者との信頼関係を構築できる
●園長のサポートをすることで、経営ノウハウを学ぶことができる
また、デメリットとしては下記が挙げられます。
●仕事量が増加する
●保育士をまとめるのが大変
●人間関係の気苦労が絶えない
●子供と接する機会が減る
●給与が業務量に見合っていると感じられないかもしれない
主任保育士のやりがい
主任保育士は一般の保育士以上に業務量が多く、円滑な園運営のためには様々な気遣いが必要で、時には板挟みになることなどで、ストレスも大きいお仕事です。ただ、その分やりがいも感じられるでしょう。
大きなやりがいとしては、保育園全体について、細かなところまで意見を反映させることが出来ます。子どもたちと接する時間は減りますが、子どもたちが安心して、そして安全に成長できる環境を自分の考え方で作ることが出来ますし、リーダーとしてイベントなどを企画し、大成功をおさめた時の達成感は、大きな経験となるでしょう。また運営側に回ることで、経営スキルが身につくことや、地域や行政の方との人脈も広がることは、一般の保育士には経験できない貴重な財産となるでしょう。
主任保育士になるには【キャリアアップ】
主任保育士になるために、特別な資格などは必要ありません。主任保育士として選ばれる基準も、園や園の方針によって変わります。ただし、主任保育士は激務ですので、「主任保育士になりたい!」という強い意思は必須の条件だと言えます。主任保育士までの道のりをこちらで紹介しています。
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主任保育士を目指そう!|主任保育士になるには?転職でも目指せる!
主任保育士の求人とは?
主任保育士は各園に少なくとも一人は配置されていますが、何人もいるわけではありません。なので主任保育士になりたくても、既に主任保育士が配置されているために、なれないなんて場合もよくあります。主任保育士として働こうとする場合は、今働いている園で、主任保育士のポストが空くまで待つのではなく、転職するのも一つの方法です。園によっては年齢にとらわれず、スキル重視で主任保育士として迎えてくれる園もあります。一度保育士転職のプロに相談してみてはいかがでしょうか?
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まとめ
主任保育士は一般保育士よりも仕事量が増え、責任も大きくなります。
その分やりがいも感じられますし、その経験は貴重な財産となることでしょう。主任保育士は、保育園にとって必要不可欠な存在です。主任保育士の日々の頑張りがあるからこそ、子どもたちはすくすくと活動ができるのです。子どもたちのため、また自分の理想の保育を目指すために主任保育士を目指してみませんか?先述しましたが、主任保育士のポストが空くまで待つのではなく、主任保育士のポストを探すことも検討してみてはいかがでしょうか?