保育士キャリアの終着点! 園長の仕事内容とは?
- 2016-1-8
- 転職マニュアル
毎日、元気な子どもたちと全力で向き合い、奮闘している保育士さんたち。
一日の終りにはもうヘトヘト、夢も見ずに朝まで熟睡・・
そんな忙しい毎日の中でも、ふと将来について考えること、ありますよね。
「このまま担任として、ずっと子どもたちと触れ合っていきたい」
「キャリアを積んで、上級職を目指したい」
「結婚・出産も経験しながら、一生保育士を続けていきたい」・・・
きっと、その人ならではのさまざまな未来予想図を描いているはず。
そんな中で、最近増えているのが、
「園長になりたい」「自分の園を持ちたい」
という夢。キャリアアップを目指す保育士の中では、およそ2割の方が園長を希望しているというデータもあります。
そこで今回は、意外と知らなかった保育園の園長の仕事内容について、詳しくお届けしましょう。
園長は保育士の最終ポスト
園長、それは言わずと知れた、保育園全体の代表者です。
園の運営から経営まで、すべてに責任を持ち、とりまとめるのが園長の任務。
「事務作業が多い」という印象がありますが、では実際の仕事内容はどんなものなのでしょうか。
園長の業務は幅広いため、全てではありませんが、主なものを見てみましょう。
●園の経営、資金管理
給与額や経費の計算、補助金などの交渉
●施設の安全管理・衛生管理
園内の設備の安全確認
給食の検食(味などのチェック)
●保育士の管理・指導
シフトの最終決定など
●他園や外部との交流
行事、会議、父母の会出席など
●事務作業
すべての印刷物のチェックなど
●保護者への対応
入園相談、育児相談、クレーム対応など
●新規採用
募集や面接など
園長の仕事内容は園によってさまざまですが、基本的にはやはり事務作業が中心となるようです。ただ会議や会合の出席は多く、外出も頻繁になることが多いといえます。
健全な経営とスムーズな運営をめざして
園長は、予算をたて、給与の額を決め、経費を見直したり、補助金について行政とやりとりをします。また、保育士や調理師、看護士、その他のスタッフ全員に目を配り、現場の意見を取り入れながら、子どもたちにとってより良い保育の場となるよう、日々力を注いでいます。
お昼になると給食室から、検食用の食事が届きますが、それを試食して、味を確かめるのも園長の役割。また施設の備品、防災設備など、安全面にもつねに気を配り、快適な保育環境の実現を怠りません。
そしてもちろん園の主役は子どもたち。
ときにはクラスに顔を出して子どもたちの様子を把握したり、休んだ保育士の代理として現場に入ることも。また、時間を見つけてはこまめに保育士と打ち合わせをし、保育日誌を読むなど、現場がスムーズに回っているか、子どもたちはのびのびと健やかに活動しているかチェックします。
内外問わず、園の経営・運営に関わるすべてを取り仕切るのが、園長の責務なのです。
どんな人が園長になれる?
意外なようですが、園長に保育士の資格は必須ではありません。異業種から園長として転職してくるケースもあります。
ですがやはり一般的には、保育士として経験を積み、クラス担任、主任保育士、副園長とステップアップして、園長となるケースが多いようです。自治体によっては、認可園の園長に「保育士経験○年以上」と指定しているところもあります。
基本的には、現場経験のある保育士であれば、誰にでもチャレンジできると考えていいでしょう。むしろ過去の経歴よりも、「こんな園を作りたい」「こんなふうに子どもたちと関わっていきたい」という強い熱意が、園長職には大切といえるかもしれません。
保育園のありとあらゆる業務をとりまとめ、責任を担う園長。
頭も身体もフルに使う多忙な仕事ですが、スタッフとともに理想の園を創り、運営・経営していくことができる、大きな夢とやりがいにあふれた職種です。
保育士のキャリアの頂点にあるこのポスト、皆さんもぜひ目指してみてはいかがでしょうか。