その夢叶えます! 中卒から保育士を目指す方法
- 2015-12-2
- 転職マニュアル
保育士になりたい! そう志した理由は、ほとんどの人が同じです。
「子どもが好き」
この強い思いに突き動かされ、厳しい試験の突破を目指して勉強してきたはず。
けれど志した理由と違い、保育士になるために通ってきた道筋は人それぞれ。
高校を卒業して大学や専門学校に進学した人、
児童福祉施設で経験を積み、国家試験を受けた人、
就職後、保育士の夢をあきらめきれずに勉強し直して、合格を手にした人・・
この中で、3つめの「あきらめきれずに戻ってきた」人がとても多いのをご存じでしたか。
そう、保育士になる道は、学歴や年齢に関わらず開かれているのです。
「でも、中卒の私は、きっともう無理・・」
いいえ、そんなことはありません!
保育士はニーズの高い国家資格ですが、義務教育を終えていればなることは可能。
そこで今回は、最終学歴が中卒という方が、保育士を目指す道を伝授いたしましょう。
中卒で保育士資格を取得する3つのルート
中卒で保育士を目指す方は、強い気持ちを持って努力し、合格を手にしています。
決して楽な道とはいえませんが、「子どもが好き」という思いが何にも勝るなら、必ずゴールすることができるはず。
(1)高校卒業認定の資格をとって進学する
まず考えられるのが、高卒の資格をとることです。「高校卒業程度認定試験(※)」に合格しましょう。
その後、学校教育法に基づいた大学・短大・専門学校を卒業すれば、保育とは関係のない学科であっても、保育士試験の受験資格を得ることができます。
しかし一番早いのは、高卒後、厚生労働大臣が指定する保育士を養成する学校に進学することです。養成学校なら、国家試験を受験しなくても、卒業と同時に、保育士資格が取得できます。
もしも学費や時間の制限があるなら、通信制大学という手も。卒業と同時に保育士資格が取得できるコースを選びましょう。働きながら学ぶことができ、費用も格安で、社会人や主婦にもおすすめです。
※高校卒業程度認定試験とは・・・
文部科学省が認定する、高校を卒業できなかった人が、高卒と同程度以上の学力を備えていることを証明してくれる試験。これに合格すれば、大学や短大、専門学校、各種資格試験や就職への道が大きく開かれることになります。
平成27年度は8月と11月に行われ、各2日間で最大10科目の試験となっています。
なお、過去問題は文部科学省のホームページで見ることができます。
(2)高校卒業認定の資格をとって児童福祉施設で働く
経済的な理由などで進学が難しい場合、児童福祉施設で働きながら勉強して、保育士試験を受験することもできます。
高校卒業の資格があれば、児童福祉法に基づいて設立された認可施設にて、正社員として2年間(1日6時間・月に20日以上)児童の保護に従事した経験をもって、保育士の受験資格が得られます。
(3)最終学歴中卒のまま、児童福祉施設で働く
中卒では、保育士試験の受験資格を得るためには5年間・7200時間以上の実務経験が必要になります。高卒者と同じく、児童福祉法に基づいて設立された認可施設にて、正社員として勤務する必要があります。
以上のような方法で、中卒からでも保育士資格や、保育士試験受験資格を手にすることができます。
保育士は価値あるライフワーク
保育士試験は9科目におよび、さらに音楽や造形などの実技試験も課されます。合格確率は例年10%台と、かなり難関の国家資格といえるでしょう。
しかし一度手にすれば、結婚、出産、転居などでライフスタイルが変わっても、生涯いかすことのできる価値ある資格です。
何より、子どもたちと過ごす時間を仕事にできる喜びは何物にも代えられないもの。
学歴や年齢で諦める必要はありません。
今こそ、ずっと心にしまっていた夢を形にしてみませんか?