園長様? 園長先生? もう迷わない保育士の年賀状・書き方とマナー
- 2015-12-25
- 保育士のお悩み解決
早いもので、今年ももうあとわずか。
年末に向けて、保育参観、おいも掘り、お遊戯会、クリスマス会・・・と、怒涛のように行事が重なり、あっという間にお正月休みに突入、という園も多いことでしょう。
そんな中、つい後回しにしてしまいがちな恒例行事が、そう、年賀状の準備ですね。
じつはこれが毎年悩みのタネ、という保育士さんも少なくないようです。
「就職して初めての年末年始、誰に何を書いたらいいかわからない!」
「毎年、なんとなく出しているけれど・・・本当にこれでいいのか不安」
そこで今回は、そんな迷える方々のために「年賀状の書き方とマナー・保育士版」をお届けしましょう。
正しい宛名の書き方から失礼のないメッセージの例まで、しっかり習得すれば、今年の年賀状はサクサク作成、中身もバッチリ! になること間違いなしですよ!
これで安心、宛名の書き方
保育士になったら必ず出すのが、園の先生方あての年賀状。じつは自宅あてに出すか、職場宛てに出すかで、宛名の書き方が違ってきます。
●自宅あての場合
園長先生でも上司や同僚の先生でも、自宅に送るのであれば「○○様」とすることが多いです。一般的に、職場で新年のあいさつをするのは1月5日前後になりますので、年賀状でのあいさつはそれより早く届くよう、自宅に送るのがよいでしょう。
●職場あての場合
個人的に自宅に出すのはちょっと・・という場合、職場あてに出すときは、以下のようにします。
園長あては、「○○保育園 園長 山田太郎先生」
先生あては、「○○保育園 山田花子先生」
また、お世話になった他園の先生方あてに、まとめて出すときは、
「○○保育園教員御一同 様」
とすればよいでしょう。
それでは、園児や保護者に出す場合の宛名はどう書けばよいでしょうか。
●保護者に出すとき
普通に「○○様」としますが、両親の連名で出す場合は、「山田太郎様・花子様」、一家まとめて出すのなら「山田家御一同様」のようにします。
●園児に出すとき
「山田花子様・一郎くん」のように保護者の名前と連名にすることもありますが、ある程度大きい園児なら、「やまだ いちろうくん」と本人あてに出すと喜ばれるでしょう。
こう書けば失礼のない年賀状に
ではいよいよ、内容をみていきましょう。
まずは、職場の先生方や保護者など、目上の人に対する年賀状の基本形です。
(1)新年を祝う言葉
年賀状は、まずは新年を祝うあいさつの言葉ではじめます。
上司や目上の人あての場合は、以下のような「謹んで」「恭しく」といった字が入ったものにすると、失礼にあたりません。
「謹賀新年」
「恭賀新年」
「謹んで新年のお慶びを申し上げます」
「謹んで新春の寿ぎを申し上げます」
相手が入院中だったり、被災したなど、おめでたい言葉が使いづらいときは、次のような言葉を使います。
「謹んで年始のご挨拶を申し上げます」
「謹んで新春のご挨拶を申し上げます」
※時期をずらして寒中見舞いを出してもよいでしょう。
(2)お世話になったお礼の言葉
次に、昨年、お世話になったことへお礼を述べます。
「旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました」
「旧年中は一方ならぬお世話になり、厚く御礼申し上げます」
(3)近況やメッセージ
・今年の抱負
・昨年中の印象的だった出来事
・普段の活動への感謝の言葉 など
※ビジネス上の付き合いが主なら、➂は省略してもOKです。
(4)締めの言葉
新しい年の健康や発展を祈ったり、今後のお付き合いや指導をお願いします。
「新しい年が佳き年でありますようお祈り申し上げます」
「皆さまのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます」
「今年もご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます」
「本年もご指導の程よろしくお願い申し上げます」
園児へのメッセージは短くても温かい言葉で
では次に、園児あてに書くときはどんな内容が喜ばれるでしょうか。
年賀状は保護者も見るものなので気を使ってしまいますが、それほど神経質にならなくてもよいのです。
昨年中の楽しかった出来事、がんばったことを振り返ってもいいですし、何より、今年も一緒に楽しく過ごしましょうね、といったメッセージが伝われば充分です。
園児の数が多くて、ひとりひとりに話題が思い付かない・・そんなときは、
「あけましておめでとう! ことしもえがおいっぱいのいちねんにしようね。ほいくえんで○○ちゃんにあえるのをたのしみにしています」
こんな一言でも、子どもたちには嬉しい先生からのおたよりになるでしょう。
コメント例に迷ったらこちらを参考にしてみてください!
【保育Rプラス】保育士から子どもたちへの年賀状のコメント例、楽しいアイデア!
年賀状作りは、一年を締めくくる最後の大仕事。
大変だけれど、これまで築いてきた大切な人脈を次の年に繋げるための、欠かせないツールです。
皆さんも今年は少し早めに、余裕をもって始めてみませんか。